経営指針書の作成を通して経営の基礎から学ぶ「定例勉強会(例会)」
毎月一回開催される豊友会の定例勉強会(通常「例会」と呼んでいます)では、1年間で経営指針書の全体像を学びながら、相応の時間を掛けて指針書づくりに取り組みます。その制作の過程そのものが、社長の成長につながる非常に大きな学びとなっています。
実際には、その方の課題やレベルに応じて、個別に学ぶようになりますが、まずは、経営者が指針を定める第一歩として、自分の過去を検証すること(心情)から始まります。次に、今後どう生きていくかを決断(信条)した上で、経営理念、経営方針など会社全体の志として昇華して行くプロセスを学びます。豊友会では、この部分を徹底的に突き詰めていきます。特に岡山香川豊友会では、ここを非常に重視しており、発表時には厳しいコメントが返ってきます。そのため、時には、涙を流しながら発表される経営者もいます。これが他の経営者の勉強会と大きく違う豊友会の例会での学びの部分です。
さらに、経営分析を通じて自社の現状を正しく理解し、課題を明確にします。長期ビジョンから逆算して考え、外部戦略、内部戦略、財務戦略の3つの戦略の方針を定め、豊かな経営の継続、発展を目指して行きます。これらのことを経営指針書としてまとめていきます。これら全てが豊友会の例会の学びとなります。
どんなテキストよりも貴重な“生きた知恵”が学べます
例会では、通年を通して利用するテキストはありませんが、必要に応じて、紹介される本というのがあります。中でも古くからある経営哲学書は、先輩方からよく推薦されます。
特に勧められるのが、初代会長である高木利美 氏の著書『経営は人生のお祭りだ』です。ただ単に経営ノウハウが書いてあるのではなく、「人としてどう生きるか」に焦点があたっていますので、経営者だけでなく、幹部社員の方々にも是非読んでいただきたい本です。私たち豊友会の会員の間では、迷ったり、行き詰まったりした時に、原点に立ち返るためのバイブルともいうべき書籍です。現在は絶版となっていますので紙の本は入手できませんが、電子書籍(Kindle版)がAmazonから販売されてます。
書籍から学ぶことは大切です。しかし、岡山香川豊友会には、多くの試練を乗り越えたり、多様な実務を経験をされたり、それこそ百戦錬磨の先輩方の生きた知恵や経営哲学をケーススタディとして学べる環境があります。また、学び方も、単に聴講して学ぶという姿勢ではなく、自らの課題や自分の考え方を発表することで、先輩方から厳しくも暖かいコメントをいただける個別指導ともいうべき貴重な学びです。その貴重な学びを受けるためには、まずは自らが真剣に向き合うところから始まります。岡山香川豊友会の学びというのは、まさに真剣勝負なのです。
社員や幹部が例会に参加するメリット
岡山香川豊友会の毎月の例会には、会員企業の社員が多く参加されます。初めは、社員に自分の発表を見られるのは恥ずかしいと思う社長も(たまに怒られるから)、次第に社員と参加することのメリットに気づきます。社員も社長の「外の顔」を見ることは新鮮で、そこに、会社へ対する社長の想いや、『何か』と戦ってもがいている社長の姿を身をもって感じます。それにより社長と社員との間に共感を生み、指針書に描かれた未来に向かって、一体となり取り組んでいこうという意識が芽生えます。指針書を社員の前で発表する一番のメリットはこの部分です。
短期勉強会のご案内
短期勉強会は、主に決算書の見方がわからない方、数字が苦手な方、入会間が無い方が、基本を学ぶ場となっています。
1年間をかけて、偶数月には「粗利益と固定費」「粗利益と労働生産性」「投資と減価償却費」「投資と営業キャッシュフロー」「法人税と自己資本」「借入金と返済(財務)」を学び、奇数月には、先輩の経験談からより実践的なケーススタディを通して学びを深めていきます。
参加資格は、岡山香川豊友会の会員および経営幹部(例会参加者)となっており、年間の定員は10名です。